子供の身長が伸びない原因7つ! 成長するための鍵を知ろう

子供の身長があまり伸びないと、親御さんは「どうしてかな?」と気になってしまいますよね…。とても心配されていることでしょう。
「身長が伸びない原因」は様々ですが、例として以下7つについて、このページでお話しします。
・子供が十分な栄養を摂れていない
・子供の睡眠時間が足りていない/ 睡眠の質が悪い
・子供の運動量が少ない
・親御さんからの遺伝
・思春期が終わり、骨端線が閉じてしまった
・子供がストレスを溜め込みすぎている
・病気が隠れている
「うちの子、当てはまってる…」という場合は、ぜひ対策を打ってくださいね!
Contents
1. 子供の身長が伸びない原因|十分な栄養を摂れていない
子供の身長が思うように伸びない原因は「十分に栄養を摂取できていないから」かもしれません。
少しだけ難しい話となりますが、具体的にお話ししますね。
例えば、「たんぱく質」は「身長を伸ばしたいなら摂るべき」と言われている栄養素の一つです。
子供たちの身長が伸びるのは、骨に存在する「骨端線」が成長するからであり、骨端線には軟骨細胞が集合しています。たんぱく質は、そんな軟骨細胞の材料に。
しかし「身長を伸ばしたいから!」と言って、たんぱく質のような、特定の栄養素ばかり子供に与えることはやめましょう。私たち人間の健康を維持するには、様々な栄養素が必要です。
「栄養バランスが取れた食事」を目指してくださいね。子供が年齢にあった栄養素・量をきちんと摂取できているのか、食について考えてみましょう♪
―補足:「カルシウムで身長が伸びる」って本当?―
私は子供の頃、「身長を高くしたいならカルシウムを摂りなさい」と家族に言われました。そのため、牛乳をグビグビと飲んだ記憶が…。
しかし、カルシウムの役割は「骨の強化」です。「カルシウム=背を伸ばす」は少し違います。
(「カルシウムが必要ない」というわけではありません。必要量をきちんと摂取させてくださいね♪)
2. 子供の身長が伸びない原因|睡眠時間が短い、睡眠の質が悪い
睡眠時間が少なかったり、睡眠の質が悪かったりすると、子供の身長は順調に伸びないでしょう。理由は「成長ホルモン」の分泌量が減ってしまうからです。
脳の下垂体から分泌される成長ホルモンには、骨の成長を促すという大事な役割が。
私たちは眠っている間、2つの睡眠(レム睡眠・ノンレム睡眠)を交互に繰り返します。そして、成長ホルモンがたくさん分泌されるのが、深い眠りであるノンレム睡眠のとき。
成長ホルモンがきちんと分泌されるように、子供にはきちんと睡眠を取ってもらいたいところ。「子供が遅くまで起きている」「眠りが浅そう」と感じたら、ぐっすり眠れるよう工夫をしましょう。
3. 子供の身長が伸びない原因|運動量が少ない
お子さんは、日頃から運動をしていますか? 運動不足だと、子供の身長が最大限に伸びないかもしれません。
運動は、成長ホルモンの分泌を促します。そのため、子供にはきちんと運動をさせたいところ。
体を動かすことによって、お腹も空くでしょうから、栄養バランスを考えたごはんもきちんと食べてくれるはず! また、運動して程よい疲労を感じると、子供もスムーズに眠りにつくことができるでしょう♪
(あまりにキツイ運動を無理矢理やらせるのはNGです。子供が運動嫌いになってしまうかも…。子供が楽しみながらできるよう、無理のない範囲で行わせましょう。)
4. 子供の身長が伸びない原因|親御さんからの遺伝
親御さん自身が低身長にコンプレックスを持っていると、「子供の身長が伸びないのは、もしかして遺伝のせい?」と不安に思ってしまうかもしれませんね。
少し残念に感じるかもしれませんが、「子供の身長は親から遺伝する」というのは事実のようです。しかし「遺伝が全て」というわけではないので、「子供の身長を伸ばしたい」という希望は捨てないでください。生活習慣なども、子供の身長に影響します。
遺伝の影響があるとしても、伸びるところまで、子供の身長を伸ばしてあげたいですね♪
(生きていく上で「高身長」は絶対に必要な条件ではありません。「高身長にすること」にこだわりすぎず、親子のペースで「子供の身長を伸ばす活動」に取り組んでください)
5. 子供の身長が伸びない原因|骨端線が閉じてしまった(思春期終了)
骨端線は、思春期が終わったら閉じてしまいます。そして、骨端線が閉じると身長は伸びなくなってしまうのです…。
思春期について、少しお話ししておきますね。
思春期になると、子供の身長はグンッと伸びます。思春期が始まるのは、女の子は10歳くらいから、男の子は11歳くらいから。「大人の体」へと成長する時期です。
ちなみに、思春期が終わるのは、女の子・男の子ともに「18歳くらい」と言われています。
骨端線が存在しているうちに、「子供の身長を伸ばすためにできること」をなるべくやってあげたいですね♪
(思春期が始まる時期・終わる時期には、個人差があります。また、骨端線の有無については、病院でレントゲン撮影をしてもらうことで確認できます。病院に行く前に「骨端線の有無を調べてもらえるか」「費用の目安」などは問い合わせるようにしてくださいね)
6. 子供の身長が伸びない原因|ストレスを溜め過ぎている
お子さんがストレスを溜め込みすぎていると、身長の伸びが悪くなってしまいます。
なぜかというと、過度なストレスによって、成長ホルモンが正常に分泌されなくなってしまうからです。
また、ストレスの溜め込みすぎによって、睡眠の質が落ちてしまったり、食欲不振になってしまうこともあるでしょう。
お子さんのストレスサインを見逃さないよう、よく観察してみましょう。「お子さんが置かれている状況」を考えてみることも大切。
お子さんが感じているストレスを、なるべく早く取り除いてあげたいものです。
7. 子供の身長が伸びない原因|何らかの病気が隠れている
生活習慣や遺伝だけが「身長が伸びない原因」というわけではありません。何らかの病気が子供の低身長を招いていることもあります。
例えば、以下のような病気が関係して、お子さんの身長が伸びないのかも…。
・成長ホルモン分泌不全性低身長症
‥成長ホルモンが正常に分泌されず、身長が伸び悩む
・甲状腺機能低下症
‥甲状腺ホルモンが正常に分泌されず、身長が伸び悩む
・ターナー症候群
‥女の子にだけに起こります。染色体異常が原因となっており、身長に影響を及ぼす場合も。(症状は様々)
・SGA性低身長症
‥子宮内で十分に育つことができなかった影響で、生まれてからも周りより小さい
他にも、様々な病気が考えられます。お医者さんの治療が必要でしょう。
「子供の身長がほとんど伸びていない」「成長曲線(※)と比べると-2SDギリギリor外れている」などという場合は、病院へ行くようにしてください。
「身長が低くて病院?」と親御さん自身が思ったり、周りに言われたりすることもあるでしょう。しかし勇気を出してくださいね♪
※成長曲線とは、月齢・年齢ごとの子供の平均身長・体重などを、曲線で表現したグラフです。「成長曲線 ダウンロード」とインターネットで調べると、無料でダウンロードできるものも。SDとは「標準偏差」のことを指し、お子さんの成長具合と平均を比べることができます。
8. 【まとめ】「身長が伸びない原因」を知り、子供の成長をサポートしよう
「身長が伸びない原因」をなるべく多くお話ししました! 改善できそうな原因は、ぜひ改善してくださいね♪
また「身長が伸びない原因を取り除くこと」は、子供の健康にもつながる場合があります。
元気いっぱい楽しい毎日を、お子さんとともに過ごせるよう、できることをやってみましょう♪